リガチャーはタイヤ? [雑学]

リガチャーにも色々な物がありますよね。

私が楽器を始めた頃はリード側に締めるネジが有るタイプが主流でした。
その頃私は自分なりの理論で逆締めタイプのリガチャーが自分に合っていると判断し使っていたのですが、何かある度に「そんな物使ってるからダメなんだよ。」と言われた物です。

勿論それらの注意された事は私自身の問題であってリガチャーには何も問題はありません。
きっと見慣れない物にアレルギーがあったのでしょうね。

また、逆締めが主流になったりスプリング・タイプが良いと言われたり、有名なプロが使っている物が流行ったり、金属が良いとか革が良いとか流行も有る様です。


これらは本当に違うのでしょうか?


仕事柄新製品が出ると試奏できる(職権乱用?)ので沢山のリガチャーをチェックしてみました。その経験ではそれぞれ明らかに違います。
また、この違いは組み合わせて使うマウスピース、リード、楽器によっても変わってきます。

ただその違いは極限状態で演奏した場合、つまりフラジオで吹き続けるとか、ppやffでの演奏とか特別な演奏をした時に大きな差が現れる程度の物です。

通常の使用では大きな違いはないと考えて良いと思います。


つまり車のタイヤと同じに考えると良いと思います。

タイヤにも安いものと高い物がありますが、近所に買い物に行く程度でしたらそれ程大きな違いはありません。
ところが高速道路や悪路で運転したり、急ブレーキを踏まなければならなくなった時など極限状態では高性能なタイヤは威力を発揮してくれます。

リガチャーもそんな風に考えてはどうでしょうか。


勿論バランスが悪いリガチャーは演奏に支障が出るので使うのは避けるべきですが、そうでなければ好みで使うのが一番良いのではないでしょうか。

楽器演奏はメンタルな部分も大きく影響します。
性能を追求するのも良いですが「このリガチャーを使うと音が良い。」と信じる事が出来たり「このリガチャーはオシャレなので使っていると楽しい。」と使っていて楽しいリガチャー等を使うのも一つの方法です。


こう言う事を言うと「いや、私は○○を使ったら明らかに吹き易くなった。」とか「音が変わった。」と言う人がいます。
それはそれで良いのです。
私は個人の印象を否定する気はありませんし、それが事実かどうか追求する必要も感じません。

大事なのはそのリガチャーを使ったら良い音が出たと言う事実なのです。


時々、音も聴かずに「そんなの使ってちゃ良い音が出ないよ。」とか「○○を使わなければダメだ。」と自分の好みのリガチャーを勧める人がいますがこれはやめるべきだと思っているのです。
低音から高音迄バランス良く良い音で鳴っていれば何を使っても良いのです。
自分に良かったから他人にも良いとは限りませんし、本人が気持ち良く吹いている物を否定すべきではないと思います。

もしアドバイスをするならば使う人が「これを使えば良い音が出そうだ。」と信じられる様な配慮をして欲しいと思います。

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